eKYC導入で安心なマッチングアプリサービスに:オミカレ様事例

eKYC/本人確認

更新日: 2021/11/04

目次

    マッチングアプリ開発・運営で大きな工数となる本人確認。法令遵守した上で、ユーザーの負荷も抑えた本人確認(eKYC)を行うことができればマッチングアプリサービスの成功・成長は更に大きなものになるでしょう。

    オミカレ様では、新サービスとなるマッチングアプリのリリースに併せて、写真つき身分証明書による個人身元確認APIを導入。今回は、オミカレ様がTRUSTDOCKのeKYCを選ばれたポイントやメリットなどを伺いました。

    導入サービス:オミカレLive

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    https://party-calendar.net/live

    オミカレLiveは、国内最大級の婚活パーティー情報サイト「オミカレ」が運営するビデオ通話マッチングサービス。登録されたお相手のプロフィールを見て、まずはビデオ通話に誘い、そのビデオ通話をきっかけにコミュニケーションを始める仕様となっている。

    利用している本人確認API

    ✅ 個人身元確認

     

    オミカレLiveの利用開始時(ビデオ通話機能利用開始前)にて、e-KYC/本人確認APIサービス「TRUSTDOCK」を使った個人身元確認を実施しています。

    担当者プロフィール

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    写真右:西村晃[Akira Nishimura]
    株式会社オミカレ 代表取締役

    写真左:上田直樹[Naoki Ueda]
    株式会社オミカレ オミカレLive Product Manager

    顔写真つき身分証の提示が必須のビデオ通話型マッチングアプリ

    --まずは貴社の事業内容を教えてください。

     

    西村:メインとなるサービスを2つ展開しています。まずは創業事業である「オミカレ」です。こちらは2011年にサービスを開始した婚活ポータルサイトでして、婚活パーティーや街コンといった日本中の婚活イベントを見つけることができるものとなっています。

    そして第二の事業として昨年末にリリースをしたのが「オミカレLive」です。オミカレが情報ポータルプラットフォームであるのに対して、こちらは、いわゆる“マッチングアプリ”になります。

     

    --マッチングアプリは、それこそ世の中にたくさんありますが、どのような特徴があるのでしょうか?

     

    西村:一般的なマッチングアプリは、マッチングした後にメッセージを重ねてタイミングを見計らってデートに誘い、それを経て実際に会うという流れになっているかと思います。一方でオミカレLiveでは、登録されたお相手のプロフィールを見てビデオ通話に誘い、そのビデオ通話をきっかけにコミュニケーションが始まります。よって、一般的なマッチングアプリでよく見られる「実際に会ってはじめて感じる『ギャップ』」というものを、なるべく減らせるような仕組みになっています。

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    --現在のコロナ禍における非対面社会にも適した仕様と言えますね。

     

    西村:企画そのものはコロナ前から考えていたものなのですが、結果としてニューノーマルに対応するマッチングアプリとして、オミカレユーザーをはじめ多くの方に受け入れていただけています。

    オミカレLiveではユーザーの安全・安心を第一にすべく、ビデオ通話は本人認証を完了した人だけが実施できるようにしています。具体的には、運転免許証やマイナンバーカードといった、顔写真のある公的身分証明書の提示を必須としています。

    運営サイドがしっかりと「どこの誰か」という情報を把握しておきたい

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    --マッチングアプリでは所謂「出会い系サイト規制法」によって18歳以上の年齢確認が法定要件として定められていますが、より厳格に本人確認まで含めて実施されているのはなぜなのでしょうか?

     

    西村:いきなりビデオ通話からスタートするサービスなので、テキストメッセージ中心の既存のマッチングアプリよりも、ビデオ通話の中で嫌な思いをするのではないか?というユーザーの不安があると考えています。それゆえに、何かあった際に運営サイドがしっかりと「どこの誰か」という情報を把握しておくことで、警察への通報含めてスムーズになり、またユーザーへ安全・安心にもつながると考えて、本人確認まで実施するようにしています。

     

    --TRUSTDOCKのことは、どのような流れでご存知になったのでしょう?

     

    上田:eKYCという切り口でネット検索していって知りました。他にも複数社のサービスを検討して、最終的にTRUSTDOCKが最も適していると感じて選定しました。

     

    --そもそもですが、自社で本人確認を実施するという選択肢はなかったのですか?

     

    上田:なかったですね。代表や私以外のメンバー含めてeKYCにそもそも明るくなく、限られたメンバーで運営をしていることから、餅は餅屋に任せようということになりました。

     

    --なるほど。最終的にTRUSTDOCKにしていただいた理由を教えてください。

     

    上田:導入コストや運営コスト、その他のオペレーションに鑑みると、TRUSTDOCKが最適だったという答えになります。特に他社サービスだと、本人確認情報がデータとして送られてきた後の最終チェックは自社で行う必要があり、この部分をガッツリとシステム化するのは難しいなと思ったことが大きかったですね。

    良い意味で想定外はなかった

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    --導入の感想はいかがでしたか?

     

    上田:非常に楽だったと思います。オミカレLiveはアプリ版とブラウザ版があるのですが、いずれもJavascript等を貼るだけで実装できましたし、必要なドキュメントも整備されていました。

    また、一人1アカウントの担保に向けたご相談をするにあたっても、丁寧に対応していただけたので、苦労したポイントは特にないかなと思います。

     

    --リリース直後はブラウザ版のみ、現在はアプリ版も含めて運用をしていただいていますが、その効果としてはいかがでしょうか?

     

    西村:良い意味で想定外はなかったと感じています。実は導入前に、申請判断についての個別相談がたくさん来たらどうしようかと心配していたのですが、思いのほか個別判断の案件は多くなく、現在に至るまで10件もないと思います。それ以外は全て自動化できているので、非常に楽ですね。

     

    --逆に、何か改善要望はありますでしょうか?

     

    上田:現在は、身分証画像についての個別確認が来たときに、否認か承認かのいずれかをしないと画像の生データを確認できないかと思います。これを否認/承認前の段階でチェックできるようにして、その上で判断を下したいなと思っています。

     

    --ありがとうございます。実はこちらのご要望は他ユーザー様からも要望案件として多く、現在実装を進めていまして、近くお使いいただけるようになるかと思います。

     

    上田:それであれば解決ですね(笑)ぜひ使いたいと思います。

    マッチングサービスは、その内容によって認証強度を変えるべき

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    --今後TRUSTDOCKに期待していることなどあれば、教えてください。

     

    西村:まだ時期は未定ですし、そもそもやるかも分かりませんが、本人認証強度をより高めるための顔認証をしたいときは、現在の機能を拡張する形で使えたらいいなと思っています。

    それ以外については、先ほどもお伝えした通り運用は非常にスムーズに対応できており、何か発生した際もメールなどで詳しく対応いただけているので、引き続きこのような形でお願いできたらと思っています。

     

    --有難うございます!それでは最後に、eKYC導入を検討されている読者の皆様に、メッセージをお願いします。

     

    西村:我々のようなマッチングサービス事業者の場合、何をユーザーさんに期待させるマッチングサービスなのかという内容によって、年齢確認や本人確認の認証強度は変わってくるんじゃないかなと思っています。

    我々の場合、結婚を前提とした恋人だったり、ライフイベントとしての結婚という、重要性の高いイベントごとに接するようサービスなので、ユーザーからの信頼性は非常に重要になります。一方でそうではなく、よりソーシャル色の強いサービスであれば、もしかしたらより簡易な年齢確認だけで良いかもしれません。

    いずれにせよ、大きなライフイベントに関わるようなサービスについては、インターネット上の個人が、ある程度第三者にしっかりと証明されているべきなのかなと思っていますし、そのためにTRUSTDOCKのようなサービスは有用だと感じています。

     

    ---

     TRUSTDOCKでは、“本人確認のプロ”として企業のKYC関連業務をワンストップで支援するAPIソリューションを提供し、またデジタル身分証のプラットフォーマーとして様々な事業者と連携しております。eKYCソリューションの導入を検討されている企業の方々や、実際に導入プロジェクトを担当されている方々に向けてはPDF冊子「eKYC導入検討担当者のためのチェックリスト」を提供しており、eKYC導入までの検討フローや運用設計を行う上で重要な検討項目等を計12個のポイントにまとめていますので、ぜひご活用ください。

    eKYC導入検討担当者のためのチェックリスト

     

     なお、KYCやeKYCの詳細については、以下の記事も併せてご覧ください。

    KYCとは?あらゆる業界に求められる「本人確認手続き」の最新情報を徹底解説

    eKYCとは?日本唯一の専門機関のプロがわかりやすく解説

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    (文・長岡武司)

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