未経験の開発言語を習得してでも、「eKYC事業で社会インフラを実装したい」。その背景にはエンジニアの「挑戦体質」がある〜エンジニア・五島宙也のTRUSTDOCK転職インタビュー〜

エンジニア

更新日: 2021/07/26

目次

    TRUSTDOCKに5人目のエンジニアとして五島宙也(ごとうちゅうや)が入社しました。大手ERPパッケージベンダーで基盤開発/設計/構築/運用の経験がある五島は、現在は本人確認業務用のシステムの開発/保守/運用、DevOpsやインフラの改善を担当しています。

    しかし、五島は入社前にはeKYCの業界知識だけでなく、TRUSTDOCKの開発言語であるRubyは未経験の状態でした。それでも「入社するまでに習得してきます」と宣言した通り実行し、いまではRubyを使いこなして開発を進めています。過去には「日本人が1人しかいないエンジニアチームに立候補した」経験もあります。

    そんな「挑戦体質」の五島がTRUSTDOCKに入社した理由も、やはり「挑戦」でした。五島が考えた「エンジニアにとって難易度の高い仕事」とは何なのか。「社会インフラの実装」というキーワードから紐解きます。

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    株式会社TRUSTDOCK エンジニア 五島宙也

    HR、SCM領域の大手ERPパッケージベンダーのSRE(Site Reliability Engineering)として基盤開発/設計/構築/運用に携わる。参加したプロジェクトには稼働率の導入、顧客通知システムの実装、CI/CD環境の構築、AWSアクセスキー置き換えプロジェクトの推進、Zabbix 同期/可視化システムの開発がある。

    2020年9月にTRUSTDOCKに入社し、本人確認業務用のシステムの開発/保守/運用、DevOpsやインフラの改善を担当している。業務外でもQiita投稿や競技プログラミングを継続して行う。

    ・Qiita: https://qiita.com/picapica
    ・Atcoder: https://atcoder.jp/users/moo_pica

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    「社会インフラを実装」したい。それはいまの自分にはできないことだから

    ――五島さんの前職はHR,SCM領域の大手ERPパッケージベンダーです。そこでSRE(Site Reliability Engineering)として基盤開発/設計/構築/運用に携わっていたわけですが、どんな軸で転職活動をしていましたか?

    五島:まだ組織が小さくて、自分自身がフルスタックで働ける環境を探していました。もともと前職で関わっていた分野では技術寄りな仕事が多かったです。だから、事業をしっかり理解した上で出てきた課題を技術で解決できるといった、先回りして機能を実装したいと思ったんです。

    ――eKYCについては詳しくなかったり、開発言語であるRubyの経験がなかったりする中で、TRUSTDOCKが転職先の候補に挙がった理由はありますか?

    五島:エンジニアは売り手市場でもあるので、もしかしたら「転職できる企業」でいうといくつかあったかもしれませんね。その中でTRUSTDOCKに転職した理由は「社会インフラの実装」に挑戦しているからです。「社会インフラをつくる」なんて、とても難易度が高いですよね。正直に申し上げると、いまの私のスキルでは不足している部分も多いです。

    ――「スキル不足」を感じていたとなると、転職する不安はあったでしょうか?

    五島:不安は確かにありましたが、業務の中でフルスタックエンジニアとして成長したい意欲が勝りました。「社会インフラの実装」なんていう難易度の高い環境でやり切れたら、自分自身も成長できるなと思いましたね。

    ――難易度の高い仕事、環境を求めた転職活動だったんですね。

    五島:これは前職で学んだ仕事に対する姿勢の影響が大きいです。前職では「難しい問題に対して挑戦することが求められる」企業文化が根付いていました。自分がいまできることよりも少し上の仕事にコミットメントして、考えて相談して、ときには失敗して、それでも最終的には仕事をやり抜くことの繰り返しでした。

    ――「難しい問題に挑戦する」の延長戦上に「社会インフラの実装」があったんですね。

    五島:そうですね。「いまの自分には難しい問題に対して挑戦する体質」は、現職でもとても活きています。まだ入社して2ヶ月(2020年12月時点)ですが、例えばMySQLやJVMの内部実装や大規模な開発環境の保守のための試行錯誤など、自分ひとりで勉強するには限界がある部分もTRUSTDOCKでは学べています。

    開発とビジネスが繋がっている。「面接らしくない面接」で、eKYCにおける技術力の高さを会社全体に感じた

    ――「いまの自分には難易度が高い環境」を求めての転職だったとのことですが、TRUSTDOCKについては転職活動前から知っていたのでしょうか?

    五島:前職のひとが立ち上げたスマートロックの会社からお誘いを受けていたので、周辺の会社を調べていく中で本人確認サービスを開発する会社としてTRUSTDOCKのことを知りました。でも、eKYCについて詳しいということは、まったくありませんでしたね。第一印象は「全員白いシャツを着ているクリーンな会社」でしたから(笑)。

    ――しっかり揃っています(笑)。

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    ――TRUSTDOCKのことを知ってから応募にいたった理由はどこにあったのでしょうか?

    五島:「eKYCに特化していて、技術力に自信がありそうな会社だ」と思って応募しました。「eKYC事業を通じて社会インフラをつくる」なんていう難しいことを、技術でどのように形にしているかが気になったんです。技術力も高そうな印象を受けたので面接に行ってみようと思いました。その面接は「面接らしくない雰囲気で進んでいった」印象です。

    ――「面接らしくない雰囲気」というと、どういったものでしょうか?

    五島:「相手の良いところを探して組織とマッチするかを互いに検討している」です。TRUSTDOCKも私も「見極めてやろう」という意図はなかったと思います。他に残っている印象としては「会社全体として技術とビジネスが紐づいている」です。これはボードメンバーにエンジニア出身者が多いことが影響しているかもしれません。

    ――「事業を理解した上で、課題を技術で解決できるエンジニアになりたい」五島さんには合いそうですね。

    五島:そうですね。CEOの千葉さんの「SFでない半歩先のソリューションを提供している」や「mustなことをやる」を繰り返し言っていたことも印象的でした。

    ――コーポレート担当の大木さんも「mustの領域の多くは、既存の枠組みがあるので起業家は避けがち。だけど、一番取り組む面白さがあるし、ビジネスとしてもスケールする可能性を秘めている」という言葉に惹かれて入社したと話していました。

    五島:エンジニアではないメンバーとも、根底の価値観が近いと仕事がしやすいですね。

    ――「mustの領域を進める」は、実際にどういった点から理解できましたか?

    五島:実際にソースコードを見せてもらったときに、複雑な要件に柔軟に対応できるようにリファクタリングをしてきた積み重ねがあったり、テストコードがしっかり書かれていることですね。「mustなことをやる」ために、開発基盤側から対応しているんです。まさに「ビジネスと開発が繋がっている」とわかります。

    ――面接の中で「一緒に働くひと」としての印象はどうでしたでしょうか?特に同じエンジニアメンバーとの相性は大事になるはずです。

    五島:CTOの荘野さんとの面接では、今まであった技術面での苦労話で盛り上がって、気がついたら面談の時間を延長していました(笑)。「このひとと働けたら、eKYCの領域で社会インフラを実装するための良いプロダクトがつくれるだろうし、楽しいだろうな」と感じられました。

    ――荘野さんも「社会インフラの実装」に技術の観点から情熱を注いでいるメンバーのひとりですね。

    五島:荘野さんの「TRUSTDOCKを社会インフラにしたい」と話しているインタビュー記事にも共感していました。私もインフラ周りの仕事によく従事していたこともあって、誰かの仕事や生活の基盤になるプロダクトをつくることに興味がありましたし。

    ――他に面談で印象に残っている点はありますか?

    五島:荘野さんとは違う意味で一緒に働いてみたいと思った役員がいます。「この人が取り回している業務の範囲が半端じゃない」と思ったんですよね。私はエンジニアですが、エンジニア以外のメンバーが技術に関して深い理解を示してくれるととても嬉しいんです。「ビジネスと開発が繋がっている」と感じられて、開発に専念できます。

    ――エンジニアサイドとビジネスサイドの間に、良い関係があるようですね。

    五島:そうですね。TRUSTDOCKには職種間に上下関係があるわけではなく、それぞれの領域のプロフェッショナルが信頼関係を築いている印象を抱いています。

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    入社前から「挑戦体質」を活かす。入社前に未経験の開発言語を習得した

    ――「いまの自分にはできない難易度の高い仕事がしたい」と考えて「社会インフラの実装に挑戦する」TRUSTDOCKを選んだ五島さんですが、実は入社前から挑戦があったとお聞きしました。

    五島:前職で使っていた開発言語とTRUSTDOCKの開発言語が違うんです。だから入社前に学んでおく必要がありました。

    ――異なる開発言語に移行することは難しいと考えられることもありますよね。

    五島:私は、今更かもしれませんがRubyは一度は触ってみたい気持ちがあったので、新しい開発言語を学ぶことに抵抗感はありませんでした。それに、私だけでなくエンジニアはAWSや言語のアップデートを日々追っていたりするので、違う開発言語を習得することについても「いつものアップデートの延長でできるはず」と考えます。

    ――入社前にRubyを学ぶためには、具体的にどんなことをしたのでしょうか?

    五島:Rubyで簡単なアプリをつくる、Rubyで競技プログラミングとISUCONをやる。その中で自分の知っている他の開発言語(python/java)との違いを調べてみる。こんなことをしていました。

    ※ISUCONとは、LINE株式会社が運営窓口となって開催している「お題となるWebサービスを決められたレギュレーションの中で限界まで高速化を図るチューニングバトルを指す(出典:「ISUCON公式Twitter」

    ――新しい知識に触れることに慣れているんですね。他にもそういった「知識を自分から習得した経験」はありますか?

    五島:ビジネス英語と呼ぶには程遠いですが、仕事に差し支えないレベルの英語はできます。海外のエンジニアと中学英語を使って仕事はできるレベルですね。

    ――どういった経緯で英語を身に付けたのでしょうか?

    五島:もともと「技術力の高いひとと一緒に働きたい気持ち」がありました。だから前職でメンバーが海外のエンジニアがほとんどであるチームへの参加に挑戦させてもらいました。日本人は私1人でした。1人だった理由は、実は私がそのチームに異動するタイミングで、日本人マネージャーが退職したからですが(笑)。

    ――挑戦のレベルがどんどん上がっていったんですね(笑)。

    五島:初めて出た会議では全く内容を理解できず、挫折しそうになったこともあります。でも、聞き取らなければならない、話さなければならない環境に身を置くことで英語は身についていったように思います。

    ――五島さんは「いまの自分にはできない難易度の高い仕事」に飛び込んでいくんですね。

    五島:「自分から学ぶ力」については、判断軸として「できるかできないか」ではなく、「自分がやりたいかやりたくないか」があります。この連続でいまがあるので、自然と転職の軸も「難易度の高い仕事」になりますし、その中でも「eKYC事業を通じて、社会インフラを実装する」は、私にとって最難関でした。

    ――五島さんがこれまでもこれからも、難易度の高い仕事に挑戦するイメージが湧きました。ちなみにオフはどんな生活をしているのでしょうか?

    五島:最近は登山ですね。

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    ――いい緑ですね!

    五島:いいですよね〜。たまには画面から離れて緑を見ないと(笑)。あとは、スノーボードが好きなので冬にはよく行ってます。

    ――アウトドアがお好きなんですね。

    五島:自然はいいですよね〜。

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    ――いい白ですね!

    五島:いいですよね〜。たまには画面から離れて白を見ないと(笑)。今はトライアスロンに挑戦したくて、少しずつ練習しています。コロナの影響で延期になっているので実施の予定は未定ですが、挑戦してみます。

    ――登山、スノーボード、トライアスロン。オフの生活でも挑戦していますね。

    五島:すごいストイックな感じになっちゃいますね(笑)。「いつでも挑戦だ!」なんて考えてはいませんでしたが、「できないことができるようになる」と嬉しいんですよね。TRUSTDOCKが展開している領域は、eKYCという「まだ誰も確立できていない」です。さらには急に社会の注目も増した分野です。その分、求められるハードルも一気に高まったので、培ってきた挑戦体質で挑んでいきます。

    編集後記

    「eKYCプロダクトを開発し、社会インフラを実装する」という難易度の高い仕事に挑戦するために転職した五島。その「挑戦体質」は入社前から発揮し、現場で通用するレベルにまでRubyの理解を深めた上で、入社しました。

    TRUSTDOCKのエンジニアはセールスやCSとも連携してプロダクトをつくっていきます。持ち前の「挑戦体質」で技術とビジネスの両方を理解したエンジニアに成長していきそうです。

    仕事インタビューでは入社してからわかった社内の「プロフェッショナル同士の信頼関係」、急成長しているエンジニア組織の証明とも言える組織課題について話してもらいました。

    ぜひご覧ください!

    ●仕事インタビューはこちら

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