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スタートアップの女性エンジニアが選んだ「半育休」とは。仕事と育児の両立を目指して〜TRUSTDOCK エンジニア・坪井有花の産休・育休インタビュー(前編)〜

働き方

更新日: 2021/07/26

目次

    TRUSTDOCKではメンバーに「キャリアプランとライフプランの両方」を確認する方針を取っています。そんな環境の中でエンジニアの坪井が産休と育休を取得しました。(2019年7月〜2020年6月)そこにはどんな思いがあり、仕事との両立やメンバーとの関係はどうつくっていったのかをインタビューしました。

    また、坪井は「半育休」という週2時間の仕事をしながら育児をするスタイルが「自分に合っている」と話します。親である自分にとっては「育児のリフレッシュ」になり、子どもにとっては「保育園慣れ」になる効果を感じたようです。

    スタートアップの育休状況がわかる生の声をお届けします。

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    株式会社TRUSTDOCK エンジニア 坪井 有花

    学生時代に事業創出イベントへの参加を通じて、仮説検証を重ねながらプロダクトを模索していく難しさと面白さを知る。新規事業を担える企業を中心に就職活動をし、2015年に株式会社ガイアックスへ入社した。エンジニアとして経験を積み、2016年に創業期のTRUSTDOCKに参画。本人確認APIプラットフォームや身分証カメラアプリの設計開発及び運用に携わっている。高知工科大学情報学群卒。

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    育休取得は、子どもに「お腹の外も安心して過ごせる場所だよ」と伝えたかったから

    ――坪井さんは2019年の7月から9月まで3ヶ月の産休を取った後に、2020年6月まで育休を取得されましたね。

    坪井:はい。妊娠前から、0歳児の3月末まで育休を取得したいというのは考えていました。保育園の入園受け入れは4月がほとんどで、その時期以外の入園は空きが出ないと難しく、また1歳児での入園は倍率が高くなると聞いていましたので、それが一番保育園に入りやすいだろうと。ただ、そうした保育園事情とはまた別に、母親としての思いもありました。

    ――どういった思いでしょうか?

    坪井:「子どもと過ごしたい」といった思いですね。お腹の中でずっと過ごしていた子どもが、ある日突然お腹の外へ飛び出して、何もかも知らない場所で過ごさなきゃならない。これってとても大きな不安だと思うんです。

    生まれてくる子どもに「お腹の外も安心して過ごせる場所だよ」と伝えたい。なので少なくとも、生後6〜10ヶ月くらいまでは育休を取得しようと思っていました。

    ――いざ育休を取るにあたって、迷いやためらいはありましたか?

    坪井:育休がまだまだ取りにくいという環境も、世の中にはありますよね。育休が取れないので転職した、退職したという話も聞きます。

    弊社の高橋(男性)のように、私の周りでは男女関係なく育休を取得していたので、幸いにも「育休を取ることを会社から反対されるのではないか」という心配はありませんでした。育休が取れることは当たり前という感覚です。

    ――厚労省の調査によると、女性の育休率は82.2%であり、男性の6.16%と比べるとはるかに高い数字ですしね。(出典:「平成30年度雇用均等基本調査(速報版)」

    坪井:いまは男性の育休取得もどんどん増えていて、「育休という当たり前にある権利をどう使うか」の選択肢が増えてきています。私が働いて夫が子育てするという選択もある中で、なぜ私は働かずに子育てするのかをよく考えていました。

    ――選択肢があると悩みますよね。

    坪井:そうなんですよ。でも、子どもを育てることは私の人生で大事なことだと思っていました。それに、仕事にもきっと活かせることがあると信じていたので、育休を取ることに迷いはなかったです。

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    会社への妊娠報告は、勇気が必要だった。でも、返ってきた言葉は「早く伝えてくれてありがとう」だった。

    ――坪井さん自身に育休を取ることに迷いはなかったとのことですが、会社との関係についてはいかがでしたか?

    坪井:TRUSTDOCKは少人数の会社だからこそ、育休取得にも柔軟に対応してもらえるだろうと思っていたので、そこに不安はありませんでした。チームメンバーには、病院で検査をして妊娠が分かってから、すぐ報告しました。

    ――会社へ報告する際も迷いなく行動できたのでしょうか?

    坪井:通院などで業務に支障が出るだろうし、すでに悪阻もつらくなってきていたので、迷惑をかける前にチームメンバーに伝えてしまった方がいいと思ったんです。いち早くチームに伝え、産休・育休に備えて採用などに動かなければという思いもありました。

    ――子どものことと会社のことを、同時並行で考えていたんですね。

    坪井:まだ安定期ではなかったので、伝えるのはとても勇気がいりました。赤ちゃんにもしものことがあったとき、つらい報告もしなければならなくなりますから。私にとってもチームメンバーにとっても大きな負担になってしまいます。

    ――伝えてみて変化はありましたか?

    坪井:いざ伝えてみると、悪阻のつらさ、出産の痛み、産後の不安などを言える相手がいるというだけですごく気持ちが楽になりました。チームメンバーからは「おめでとう」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。

    ――お祝いの言葉がすぐに帰ってきたんですね。

    坪井:「早く伝えてくれてありがとう」という言葉には、「ああ、勇気を出して伝えてよかった」と思いましたね。その後の動きも早く、採用にも積極的に動いていただきました。

    育児経験のあるメンバーに「人生より大事な仕事なんかない」と、背中を押してもらったことも強く心に残っています。そう断言してくれる会社で働けるのは、とても幸せなことですよね。

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    週2時間働く「半育休」は、育児のリフレッシュになった

    ――坪井さんは育休1ヶ月後(産後3ヶ月程度)くらいから、週2時間の業務をする「半育休」になったそうですね。これはどういったきっかけではじまったのでしょうか?

    坪井:「よかったらオフィスに遊びにおいで」と声をかけていただいたのがきっかけです。ちょうど子どもとの生活が落ち着いてきた一方で、「夫以外の人と会いたい!話したい!」という気持ちが強まっていました。あ、夫が嫌いなわけではないです(笑)。

    ――安心しました(笑)。

    坪井:むしろとても仲良しです(笑)。ただ、どうしても家にこもりっぱなしになってしまいますからね!久々にチームメンバーと話をして、そこで「リフレッシュとして仕事してみる?」と言ってもらえました。「ぜひ!」と即答しましたね。

    ――半育休中はどういったお仕事をしていたのでしょうか?

    坪井:ざっとまとめるとこんな感じですね。

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    ――デプロイ待ちの時間も有効活用されていたんですね!

    坪井:「たった2時間しか仕事できない!この2時間でできる最大限のことをやるぞ!」という意識はありましたね。私が仕事の間は夫に仕事を休んでもらい子どもを見てもらっていたので、なおさらでした。

    ――半育休をしてみて、坪井さんに変化はありましたか?

    坪井:育児にも仕事にも良い影響がありました。特に育児ですね。仕事に集中できることが嬉しく、そうすると育児にも気持ちを切り替えて、それまで以上にいきいきと取り組むことができました。やりたいことを我慢してモヤモヤしているより、やりたいことをやってニコニコしている方が、家庭にとってもずっと良いと思います。

    ただ、久々の仕事が嬉しすぎて、子どもを寝かしつけた後の深夜3時ごろまで、調べ物をしていたこともありました。何事もほどほどが良いですね(笑)。

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    「育児に専念した方がいいかな」と思うこともあった。でも。子どもの成長が支えになった

    坪井:あと、半育休をとったおかげで、保育園への自信につながりました。

    ほんの短時間とはいえ、子どもがいながら働くのはとてもできません。かといって、夫に仕事を休んでもらうのも申し訳なくなり、1月からは公営の一時保育を利用し始めたんです。

    はじめは「4月からの保育園の練習になっていいかな」という考えだったのですが、まだ生後4ヶ月の子どもにしてみたら、それまで四六時中一緒にいた親が突然いなくなるということですよね。2時間後には戻ってくるとはいえ、そんな都合はもちろん伝わらないから、子どもは「ママに置いていかれた」「見捨てられた」と思うかもしれないと。

    我が子の泣き声を背に、扉を閉めて仕事へ向かうその瞬間は、いつも後ろ髪引かれる思いでいっぱいでした。そのたびに、「育休という育児に専念できる状況で、わざわざ仕事に行くなんて、母親としてどうなんだろう?」という考えがよぎりました。

    ――坪井さんは「お腹の外も安心して過ごせる場所だよ」と伝えたい気持ちがあったと言ってましたしね。

    坪井:後ろめたさはあるけれど、それでも親以外の誰かに預けなければ、仕事はできない。仮にいま、仕事をしない選択をしたとしても、4月にはまた誰かに預けることになる。それなら、徐々に心の準備ができた方がいいんじゃないか。そんな葛藤が頭の中でグルグルとしていました。

    ――その葛藤は解消されたのでしょうか?

    坪井:回数を経てですね。「今日はお昼寝できました」「ミルクが飲めました」「一度も泣きませんでしたよ」と、子どもが慣れていく様子を、保育士さんから報告してもらって。

    ――子どもの変化が見えたんですね。

    坪井:子どもの成長が支えになりました。そんな子どもを見て、親以外の大人と関係を築いて、家以外の環境でいろんなものに触れた方がいいんだと思えるようになりました。子どもにとっての安心して過ごせる場所が、親だけ、家だけ、になってしまわないように。

    次第に、預けられている間はとても大人しい様子だった息子が、年上の子どもとも関わりを持つようにもなりました。これなら保育園もきっと大丈夫だと、自信を持てるようになりました。

    ――保育園の予行演習になったんですね。

    坪井:半育休によって定期的に仕事があり、継続的に一時保育に通うことで、子どもにとっても「親以外の大人」「家以外の場所」に慣れやすかったのかなと思います。毎週同じ曜日、同じ時間で利用していて、同じ先生がいてくれることが多かったので、安心できたんじゃないでしょうか。

    ――半育休は子どもにとっていい機会になったんですね。

    坪井:親である私たちも、持ち物の多さや送り迎えの時間のシビアさなどを早めに実感できました。

    育休からの復職は、親子ともにライフスタイルが大きく変わるので、ストレスも大きいですよね。育児に仕事を少し足して、ライフスタイルを少しずつ変えていくことで、結果的に復職のストレスが少なくなったと思います。私にとっては、仕事だけ育児だけと偏らない、半育休のスタイルが合っていたようです。

    編集後記

    「お腹の外も安心して過ごせる場所だよ」という母の意識を持ちつつ、リフレッシュのための仕事で深夜まで調べものをすることもあった坪井。どちらの自分にも嘘をつかず、メンバーと家族のどちらにも理解を求めた姿が印象的でした。

    また、会社としてもプロダクトの中心的な役割を担う坪井が、安心して復帰できるように、今後も支えていこうと思います。

    後編では坪井の育児の分担ノウハウを公開してもらいます。エンジニアらしい「冗長化」がキーワードだったようです。エンジニア気質のあなたにぴったりな内容かもしれません。

    ●後編はこちらからご覧ください

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