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プロダクト開発に集中できるエンジニア組織をつくる〜TRUSTDOCK 取締役 肥後彰秀のCTO時代のインタビュー〜

更新日: 2021/08/17

目次

    TRUSTDOCKの取締役である肥後のCTO時代のインタビューを公開します。(2019年7月から荘野がCTOに就任)

    肥後のこれまでとCTO時代の経験を通じて、現在のTRUSTDOCKのプロダクトや組織の働き方にも繋がる内容になりました。

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    株式会社TRUSTDOCK 取締役 肥後彰秀

    2001年株式会社ガイアックスに入社し、メッセンジャーやアバターをツールとしたコミュニティサービスの企画・開発プロジェクトのPMを多数経験。技術基盤部長を経て、執行役を歴任。エンジニアが安心して打ち込める環境づくりをモットーに組織運営に取り組む。

    2017年11月にTRUSTDOCKを立ち上げ、取締役(現職)。元一般社団法人日本ブロックチェーン協会理事。一般社団法人Fintech協会理事。京都大学工学部物理工学科卒。

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    「エンジニアの組織運営のプロ」として歩んできたキャリア

    ●将来スケールすることを見据えて、組織の基盤を作っている

    ーーまずは、現在のお仕事について教えてください。(2019年6月、CTO時代の話)

    肥後:現在は、情報セキュリティ、組織の制度やルールの整備、法務や労務や資金調達などを主に担当しています。CTOらしくないかもしれません。当社において、もちろんプロダクトは非常に重要度が高いです。ここは、パワフルなプロダクトオーナーとエンジニアチームに任せています。
    少ない人数で役割分担をする中で、私は、事業と組織がスケールすることに耐える組織の基盤を作るところに注力しています。情報セキュリティ全般はその中でも特に力を入れています。弊社は個人情報をお預かりするサービスを展開しているので、ポリシーやルールの作成、外部の認証に適合するためのギャップを把握しサービスの実装に落とし込んでいます。

    ーーセキュリティの責任者として日々意識していることはありますか?

    肥後:扱っているデータがまさに個人情報の塊なので、流出することは絶対にあってはならないんですよね。アプリケーションのコード、サーバーサイドのアーキテクチャには細心の注意を払っています。
    一方で、サービスをセキュアに保つには、管理運用の視点も欠かせません。管理運用がチェック・牽制になっていることが重要なのですが、いざ実際に実装を進めていくと、利便性とのトレードオフが発生しがちです。そこをどう仕組み化するか、というところですね。また、自前主義にせず、必要な外部リソースをうまく使うことも重要だと考えています。

    ●エンジニアが長く活躍できる環境を整える

    ーーガイアックスで働かれていた時のことをお聞かせください。

    肥後:2000年に学生インターンとしてガイアックスに関わり始め、その1年後の2001年に入社しました。初めはプログラミングに従事していましたが、当時はコミュニティサービスの開発など顧客からの受託の仕事も多かったので、要件定義やプロジェクト管理をするようになり、プロジェクトマネージャー(PM)の仕事をする機会が増えていきました。レベニューシェアの共同事業として大規模サイトをビジネス企画から取り組んだこともあります。

    ――エンジニアとして始まったキャリアだったんですね。

    肥後:そうですね。2007年からは、エンジニアの組織運営、組織づくりにシフトしました。エンジニアのキャリア採用、新卒採用、配属や評価といったマネジメント、アジャイル開発の浸透など、エンジニアが働きやすく成長できるような環境づくりを行ってきました。

    後半は、会社全体が、機能組織から事業組織へ大きく舵を切った時期で、その適応というのが大きなテーマでした。会社というものは、営業、技術、管理ほか様々な機能とそのプロフェッショナルたちの集まりですが、組織の単位を機能から事業に変えていきました。

    ――機能から事業への移行は、どんな部分に現れるのでしょうか?

    肥後:例えば従来は、エンジニアは開発部に属し、上司はチームリーダー、開発部の部門長というような体制でした。それが事業部制になると、所属が変わり、事業リーダーが上司になります。そうなった場合に、事業リーダーがエンジニアを評価できるのか、エンジニアに長く活躍してもらえるような環境づくりができるのかといった点が課題になります。

    この課題を解決するために、評価の仕方を整えたり、評価自体を手伝ったりと、事業リーダーにバトンタッチしながら進めて行きました。

    ●eKYCは社会が注目するキーワードになっている

    ――その後、TRUSTDOCKの立ち上げへはどのように移行されていったのでしょうか。

    肥後:ガイアックスの事業領域のシェアリングエコノミーに関係する課題として、eKYCの課題があります。シェアリングエコノミーがB2CからC2Cの取引への変化だとすると、取引相手の身元が予め確認されていることは、取引における相手の信頼を補い、また不正に対する抑止力になります。

    この課題について深く考察をしていると、シェアリングエコノミーに限らずデジタル上へとシフトしていくあらゆる取引において本人確認に関する課題が広がっていることに気づきました。ガイアックスのユニークな点なのですが、事業を子会社化し、関わるメンバーがより高いオーナーシップを持って事業を推進していく選択肢があります。

    TRUSTDOCKは、シェアリングエコノミー以外にも広がるeKYCの課題に取り組むにあたり、広く社会の資本や協力を得ながら、成長を目指す道を選択しました。その後、eKYCというワードや課題感はメディアで取り上げられる機会も増え、私たちの認知度も高まってきています。

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    TRUSTDOCKのエンジニア組織は、自分たちで働き方を決める

    ーーTRUSTDOCKのエンジニアの開発スタイルに特徴はありますか?

    肥後:「チーム」が中心にあります。

    実装の方針、コードの書き方、メンバーの働き方、 全てチームで決めています。例えば、プロジェクトの進め方は、スクラムに近いですが、長くチームの中で工夫しながら足したり引いたりして自分たちに合うやり方に変えて来ています。

    ペアプロも非常に根付いています。大きなスコープに着手し始めた時や、複雑に入り組んだ箇所などペアで書いていることが多いですが、分担して進める時もあります。でも、分担していても、メソッドの命名レベルから随時相談したり、議論して決定しながら進んでいく。

    ――働き方も「チーム」が中心にあるのでしょうか?

    肥後:働き方についてもそうです。
    ご家庭の事情でペアプロ相手がお休みだったり、オフィスの工事で集中できなそうならリモートにする合意をする。リモートワークに関する可・不可のルールや、何かの承認制度がある訳ではないんです。

    もちろんまだ小さい会社だから、というのもありますが、意図してルールは少なくしようと心がけています。あとは個別判断、つまりチームの決定を組織としても承認できるルールの余白です。成熟したチームが議論して決めることって、正しくないはずがない、と思っているんですよね。

    ーー今後、改善していきたい点はありますか?

    肥後:自分たちの努力を外部の関係者に対していかに効率的に伝えるか、という点に興味があります。私たちは、監査監督を受ける立場に立つことが多いですが、その際に、ひたすら説明したり、第三者監査により適合状況を説明したり、ということが多くあります。

    ひとえに自分たちのアカウンタビリティを果たすため、ではあるのですが、ここのコミュニケーションがもっと効率的になってほしい。例えばマシンリーダブルな基準とその実装、定期的な監査が自動化されていて、その状況が相手方に見える。このあたりは、RegTechでも言われてますがSupTechなどと言われることも増えてきているようです。

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    自分のキャリアに悩むより、「プロダクトの成長」に集中できる環境がある

    ――どんな人がTRUSTDOCKのエンジニアとして活躍できそうでしょうか?

    肥後:TRUSTDOCKでは、納得感を持ってeKYCプロダクトをつくる経験ができます。自分のキャリアに思い悩みながら働くというよりも、プロダクトの成長に集中して働きたい人が向いているのではないでしょうか。私自身も、プロダクトやチームの成長に応じて柔軟に、その時々に必要な役割を担っていける存在でありたいと思っています。

    ーーTRUSTDOCKのエンジニアの特徴として「法律知識が身に付けられる」ということがあると思いますが、どのように身に着けていけば良いのでしょうか?

    肥後:まず入社時に法律知識は必須ではありません。 ただ、法律は論理的に書かれているものなので、実はエンジニアにとって興味を持てる対象だと思っています。法律は「してはいけないこと」が書いてあるイメージが強いかもしれません。しかし、実際には反対なんです。「できること」が書いてあるのが法律なんですよね。その論理構成を紐解いていくことは面白い仕事ですよ。

    ーーTRUSTDOCKとして目指していることを教えてください。

    肥後:「身分証をおサイフの中からなくす」ことです。その世界に至るためには、既存のレギュレーションにしっかりと寄り添う必要があります。既存のレギュレーションをいかにスムーズに実現させるか、そしてレギュレーションを先にシフトさせるアプローチを進めたいですね。それはつまり、既存のレギュレーションへの適合をスムーズにすることであり、その先にはレギュレーション自体を変えることも視野に入れています。

    そうすることで、デジタル取引において、オンラインのアカウントとリアルに存在している人がスムーズに紐づいている未来を描いています。

    TRUSTDOCKは積極的に採用活動をしています

    TRUSTDOCKはeKYCプロダクトを開発する仲間を積極的に募集しています。

    こちらからエントリーいただけますと幸いです。

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