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フルスタックエンジニアが「次の10年も挑戦できる転職」とは〜フルスタックエンジニア・保屋野透のTRUSTDOCK転職インタビュー(前編)〜

作成者: TRUSTDOCK Staff|2021/03/29

TRUSTDOCKに4人目のエンジニアとして、保屋野透(ほやのとおる)が入社しました。入社してまだ3ヶ月(2020年8月現在)ですが、フルスタックエンジニアとして、新機能の設計・開発・DevOpsだけではなく、開発チーム自体のプロセス改善の提案、実施等も行っています。

保屋野はこれまでの5社のスタートアップの経験からビジネスロジックの設計・実装に強みを持ち、プロダクト開発をリードする立場での経験を積んできました。

そんな保屋野は「これまでの10年も挑戦の連続だった。だから、次の10年はさらに上のレベルの挑戦ができるエンジニアになる」ために、転職活動を開始していました。しかし、TRUSTDOCKへの入社の決め手は「設計思想が一致して、このひとたちと働きたいと思ったんですよ」と話します。その詳細と理由をインタビューで明らかにします。

スタートアップへの転職を検討しているエンジニアの方に、スタートアップの採用現場の事例として参考にしていただければ幸いです。

株式会社TRUSTDOCK フルスタックエンジニア 保屋野 透

ピクスタ株式会社にて、WEBアプリのリプレースやデータ分析システム・検索システムを実装。株式会社クラウドワークスへ転職後は、決済機能の開発リーダーとして、アーキテクチャ設計やチームビルディング等でプロジェクトメンバーを牽引するほか、DevOpsとしてインフラ管理のコード化に携わった。
OLTA株式会社ではフルスタックエンジニアとして、ファクタリング事業(Fintech)のプロダクトのアプリケーション開発をリードした。さらに、ユースケースの洗い出し
やドメインモデリング等、プロダクトとしての要件定義や設計にも携わった。
2020年5月に株式会社TRUSTDOCKにフルスタックエンジニアとして入社。CTOの荘野と共にデプロイ作業やコードレビュー、プロダクトの修正や新機能の設計を行う。また、新機能の設計・開発・DevOpsだけではなく、開発チーム自体のプロセス改善の提案、実施を担っている。

転職先の基準は「次の10年も挑戦できるエンジニアになれる環境があるかどうか」

――保屋野さんはフロントエンド、バックエンド、そしてリーダー経験とキャリアを積み重ねてきました。フルスタックエンジニアとしてはほぼ全てのレイヤーを経験されている、かつ、TRUSTDOCKで4社目となりますが、今回の転職の基準はどうお考えでしたか?

保屋野:実は最初は何社も受けていて、でも自分にぴったりくる会社がありませんでした。フリーランスになろうとも思っていたんです。

――きっと企業によってはCTOポジションでのオファーもあったと思うんですが、それでもしっくりくる企業とは出会えなかったのでしょうか?

保屋野:組織として大きすぎると役割が相対的に小さくなったり、小さすぎると逆にマーケットやビジネスが見えないといった課題があり、迷っていました。だから私は、エンジニアとして「次の10年もさらにハードルの高い挑戦ができるスキルや経験を得られるような環境」を探していました。

――それだけの経験があると、「次の10年も挑戦できる」は全く問題なさそうに思いました。どういう危機感や問題意識を持っていたのでしょうか?

保屋野:「10年後も活躍しているエンジニアの条件とは何か」を考えていたんです。その結果、少し驕った言い方になってしまうのですが、エンジニアとして積める経験はある程度やり切った感覚がありました。だから、会社を選ぶ基準としては技術が重要なプロダクト中心のビジネスを展開し、かつ伸びているかを考えていました。その中で、ビジネスに関与できる割合が大きいポジションでプロダクト開発ができる環境を探していたんです。それが私にとっての「10年後も食っていけるエンジニア」の中身です。

――エンジニアもビジネス領域での経験が必要なんですね。

保屋野:具体的には「どういった事業をどのように進めていくのか」を考えながら開発できる環境です。だから、私の今回の転職活動で探していた会社には特徴あります。これから会社が立ち上がっていくフェーズのスタートアップであったり、0から事業を立ち上げる余白のある会社です。

――2つの特徴には「事業がはじまる」要素が共通しています。

保屋野:これまで5社でエンジニアとして従事する中で、小規模の会社で積める経験には共通点がありそうだと感じています。それは「相対的にメンバー一人ひとりのアウトプットが会社、事業、チームに与える影響が大きい」点です。これに伴って、メンバーは様々なことを学んで仕事の質を上げることと、スピードを維持することを両立させる必要があります。

――スタートアップの環境では、質とスピードの向上の両方が求められるんですね。

保屋野:私には最適な環境です。これからはじまるフェーズの会社だと「どういった組織にして」、「どのように仕事をするのか」というそもそもの部分から関われる事も多いです。組織や仕組みづくりの試行錯誤に参加できるんですよ。これが私が、これから特に経験したいことですね。「10年後も活躍するエンジニアに必要なビジネス領域」が、TRUSTDOCKにはあると判断しました。

面接らしくなかった。だからこのひとたちと働きたいと思った

保屋野:すいません。先ほど会社選びの軸を「次の10年を自分の力で食べていけるスキルや経験を得られるような環境」と話しました。でも、TRUSTDOCKに入社した最後のひと押しは、実は違うところにあるんです。

――選考をする中で変化があったのでしょうか?

保屋野:そうです。もちろんTRUSTDOCKで働いてみて、「10年後も活躍できるためのスキルを磨く場がある」といまも感じています。でも、TRUSTDOCKのカジュアル面談や面接を重ねていく中で、気持ちに変化が生じました。TRUSTDOCKへJOINを決めた最後の一押しは「自分が熱中して楽しく開発できそうな環境に身を置いてみたい」という気持ちだったんです。

――TRUSTDOCKのひとの影響が大きかったということでしょうか?

保屋野:大きかったですね。入社前に想定していたことが、入社後に営業同行などをする中でよりはっきりと認識できるようになりました。TRUSTDOCKで働く本質的な魅力は、APIを組み合わせて利用することができる自由度だと思うんです。この自由を実現するために、何度も設計と実装を繰り返した跡が見て取れました。

――カジュアル面談はどんな雰囲気でしたか?

保屋野:「プロダクト開発への熱意」を感じました。TRUSTDOCKがどんな事業を推進していて、どんなプロダクトをつくっているか、これからどうしたいかを説明してくれました。さらには、「いま開発で困っていること」まで包み隠さず話してくれました。その姿勢から「プロダクト開発への熱意」を感じることができたんです。

――印象に残っている話はありますか?

保屋野:面接で聞いた「使われないものはつくりたくない」の一言ですね。過去にいくつものプロダクトをつくる中で、苦い経験もしてきたからこその言葉なんじゃないかと思います。「色々つくりたいものはある。でも、使われる場面を考えずに開発すると、せっかくのプロダクトが無駄になってしまう。使われずに悲しい思いを開発者がすることは絶対に避けたいから、プロダクトのあり方を考え抜いてから実装する」という実体験に基づいたセリフだったと解釈しています。

――CTOの荘野との面談はいかがでしたか?

保屋野:企業が個人を見極めるという意味の「面接らしさ」がありませんでした。実際のコードを読みながら「どうすればアプリが良くなるのか」をテーマに意見交換をずっとしていたんですよね。その会話の端々にプロダクト開発に対する熱意が宿っていました。

株式会社TRUSTDOCK CTO 荘野 和也

――以前役員が「TRUSTDOCKの面接は、お互いのスキルと思想のマッチを重視している」とインタビューで話していました。

保屋野:私も「お互いのスキルと思想のマッチ」を経験しました。エンジニアの面接というと、技術的な質問を多くされるパターンも少なくないですよね。

――スキルチェックだけの面接もあるそうです。

保屋野:私も経験したことがあります。でもTRUSTDOCKとの面談では、スキルを見極めるための質問をされた記憶があまりないですね。会話メインでした。だから私は「このメンバーとプロダクト開発がしたい」という思いが強まったのかもしれません。

――当初の転職先の基準の「次の10年を自分の力で食べていけるスキルや経験を得られるような環境」から新しい思いが芽生えたんですね。

保屋野:それほどお互いが人柄を出し合うカジュアル面談と面接でしたね。

CTOと設計思想が一致した。これまでの経験が活かせるとわかった

――TRUSTDOCKの面接は「スキルと思想のマッチ」を重視していることがわかりました。この部分を保屋野さんがどう感じたかを具体的にお聞かせください。

保屋野:面接を重ねる中で「TRUSTDOCKの設計思想は自分の志向とマッチする」と感じました。具体的には「問題に対処するための方向性が似ていそうだ」と感じたんです。

――保屋野さんはどんな方向性で問題に対処するのでしょうか?

保屋野:まず私の経験を概観しますね。私はWebアプリかつ、RailsのようなMVCパターンのフレームワークで開発してきた経験が長いです。このパターンで開発を進めると、注意深く設計・実装を行わない限りは一部のクラスの責務が肥大化したりといった問題が発生します。

――プロダクトの規模が大きくなるにつれて複雑さが増して、取り扱いが難しい状態になってしまうことがあると聞きます。

保屋野:そうです。特にRubyやRailsならではの頻出する問題に対応するために、個人的な思想を持っています。それは「まず第一に愚直に事業側の視点を持ってモデリングをする」です。そして、できる限り齟齬無く、ひと目見て分かりやすいコードにする事が重要と考えています。

――荘野はインタビューで「TRUSTDOCKのシステムが重視する指標は、効率化よりも標準化です」と話していました。

保屋野:本人確認をするために必須の事項を、TRUSTDOCKから顧客に発信するんですよね。その部分の設計思想の一致は大きかったように思います。私はRailsで標準化できるくらい解釈が揺れないコードをつくるには、Railsに沿いながら複雑さを軽減するための拡張を進めることが一定必要だと考えています。

――荘野も近しいことを考えていそうです。

保屋野:私も面談を重ねる中でeKYCという領域に多くの複雑なロジックがあり、その中でどんな思想でTRUSTDOCKがプロダクトをつくってきたかを理解しました。「私も同意見です」という意味で共感する設計思想と、「もっとその考え方を知りたい」という好奇心が混ざり合って、「このひとたちと一緒に仕事をしてみたい」と思えました。

2020年の5月に入社して以来、一貫して共感と好奇心で刺激し合える環境で開発できています。

編集後記

保屋野が「このメンバーと一緒に働きたい」という相性の良さが転職の決め手になった背景には、カジュアル面談と面接の仕方があったようです。

「企業が候補者のスキルをチェックする」ではなく、「お互いのスキルと思想の相性を確かめる」対話が保屋野とTRUSTDOCKの縁を繋いでくれました。

後編では入社する前と後のギャップや、仕事を開始したからこそわかるスタートアップの内部についてインタビューします。そして、TRUSTDOCKを含めて6社のスタートアップ経験を持つ保屋野が、これからどんなキャリアを築きたいかも聞いてみます。

スタートアップの面接、スタートアップのエンジニアの性格が少しでも伝わっていれば嬉しく思います。

後編はこちらからご覧ください。