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男性社員の育休は、スタートアップの仕組み化につながる〜転職して8ヶ月目で育休を取得。セールスマネージャー・高橋幸司の育休インタビュー〜

作成者: TRUSTDOCK Staff|2021/07/26

「スタートアップで男性社員が育休を取るとどうなるのか」育休レポートの後編は、「男性育休が与える仕事や会社への影響」が中心テーマです。(2020年4月当時)

転職して8ヶ月目で育休を取得した高橋は、「男性の育休取得は、会社が仕組み化に向かうきっかけの一つである」と感じたようです。その理由はどこにあるのでしょうか。

仕組みづくりに男性育休はどのような影響を与えるのかを、インタビュー形式でお伝えします。

株式会社TRUSTDOCK セールスマネージャー 高橋幸司

大学卒業後、新卒で大手クレジットカード会社に入社し、営業・事業開発などを経験。小売向けクレジットカードの発行などの新規事業の立ち上げおよび事業管理を担当した。

その後、建設系ベンチャー企業に転職し、Fintech事業の事業開発・アライアンスを担当。Fintech業界の拡大におけるKYCの重要性を感じ、社会のインフラとなるような分野でサービスを広める仕事をしたいと考え、2019年TRUSTDOCKにセールスマネージャーとして入社。

育休は仕組み化の大チャンス。育休は「仕事の生産性を見直す機会」を与える

――今回、高橋さんがスムーズに2週間の育休を取れるために、TRUSTDOCKはすぐに動き出しました。でも、これはまだまだスタートアップだけでなく日本の企業全体でも珍しいケースです。当事者としてどうすれば育休の取得率は上がりそうですか?

高橋:まずは男性社員も経営者も「育休はキャリアにも会社にも良い影響があること」を知ることからだと思います。私の例にはなりますが、家族との仲が良くなったことで仕事を応援してもらえることが増え、仕事への集中力が高まりました。

――なかなか働いている姿や会社のことを、家族に話す機会は少ないですよね。

高橋:むしろ「家では仕事の話はしない方がリラックスできるかな」と思ってしまうこともありますからね。でも、家族はどんな環境で働いているかを実は気にしているはずです。まだまだ「スタートアップは不安定なのでは」と家族が漠然と思っている場合もありますから。

――応援してもらえる環境があると、仕事に力を入れやすくなりますね。

高橋:育休は実務にも良い影響が出ます。育休に入るまでの期間で、引き継ぎのために業務を整理します。この作業の中で仕組み化できるポイントが見つかったんですよ。

――引き継ぐとなると、俯瞰して自分の仕事を観察できますよね。

高橋:そうなんです。特に私はセールスマネージャーなので、目の前のクライアント企業様に貢献することを日頃から最優先します。そうすると「いまの自分の仕事を標準化して仕組みを整えるには」という視点はどうしても弱くなります。

――「育休を取ること」が決まったから、仕事を効率化することの優先順位があげられたんですね。

高橋:普段は仕事の流れを見直すことは、転職や異動するときくらいしかありません。スタートアップだと異動もそこまで多くないので、「気がつけばずっと同じ仕事をしていた」という状況になることも多いです。そんな環境の中で、育休は仕事を見直す最適な機会になるんです。

男性の育休は「社員を大切にする」以上の価値がある。会社の長期的なビジョン達成に必須だ

高橋:こうして育休が与える良い影響が理解されてきたら、最後の一押しは経営陣の姿勢であるはずです。男性が育休を願い出ることには不安が大きいのです。「いまの仕事から外されないか」や「会社の成長に追いつけなくなるのでは」などなど、考えればキリがありませんでした。

――育休を男性が積極的に取るには、安心が必要ということでしょうか? 

高橋:そうです。男性社員には「育休を取ることを会社は応援してくれている」という安心が必要です。そのために制度を整えるだけでなく、経営陣が率先して普段から「育休」に対しての考え方、広くは働き方に関して発信することが安心感につながります。

――継続的な発信が安心感をつくりそうですね。

高橋:組織文化に根付かせるには時間がかかりますからね。

私も経営陣に伝えたときに「育休大歓迎!」の空気で受け入れてくれたことはポジティブな記憶としてずっと忘れないです。会社にもクライアント企業様にも恩返ししたい気持ちでいっぱいです。

――育休はひとのサポートが必須ですね。

高橋:TRUSTDOCKは現在は9名ですが(2020年4月当時)、人数や多忙さを理由に家族との時間を削ることは働き方として間違っていると私は考えています。正直、大丈夫。なんとかなります。

私はTRUSTDOCKに転職した理由として「No.2として会社づくりを担いたい・経営を支えたい」があります。この思いがより強まりました。育休を機に仕事と家族との時間を両立する組織文化をつくっていこうと思います。

――少数精鋭の会社では、育休で人員が減ってしまうと、事業運営が難しくなる部分もあるのではないでしょうか?

高橋:これは経営判断のひとつだと思います。TRUSTDOCKはeKYCの社会インフラをつくることを目指しているので、持続的な会社の成長が必要です。短いスパンで達成できるビジョンではありません。社員が持続的に、安心して働き続ける風土があってこそ追いかけられるビジョンです。

――育休と会社の目指す先は関連があると考えているんですね。

高橋:男性が育休を取り、家族にも応援してもらいながら仕事に邁進できる。そしたら目先の利益だけでなく、長期的な視野で働けるようになりますよね。男性の育休は会社の長期的なビジョンを達成する行動を取るための重要な鍵のひとつにできるはずです。これから育休を取得した経験を、会社やメンバー、そしてクライアント企業様に還元できるように工夫を重ねていきます。

編集後記

高橋の育休レポートを前編・後編に渡ってお伝えしました。

高橋がTRUSTDOCKのセールスの中心人物であり、クライアントと経営陣、仲間と信頼関係を築いていたことから、今回の2週間の育休のために会社もすぐに動くことができました。働き方は社員と会社の両方の信頼関係によって進化していくんですね。

TRUSTDOCKはこれからも社員のキャリアプランとライフプランを高いレベルで両立できるよう、様々な施策を打っていきます。またその様子をレポートして、スタートアップの働き方を考える材料をご提供できればと思います。(前編はこちら

高橋:娘の成長に負けないように私も成長します!

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