グローバルチームで働く渡部は意識することなく英語を使いながら、Global Sales Assistantとしてチームを支えています。
グローバルチームは多国籍なチームであり、さまざまな文化的な違いを抱えながらプロジェクトが進んでいます。顧客も本社が海外にある会社が多く、様々な言語が飛び交います。
渡部が「外資系企業にいたときよりも英語力が試されている」と話すグローバルチームのメンバー、そこで交わされている会話についてインタビューしました。
株式会社TRUSTDOCK Global Sales Assistant 渡部菜穗子(わたべなほこ)
大学でフランス語を専攻した後に、「いままでの自分とは違うことに挑戦する」ために大手のソフトウェア開発企業に新卒で入社。ミドルウェア製品のテクニカルサポート、モバイルネットワークのWebアプリエンジニアとして従事する。
社内公用語が英語であり、世界30ヵ国に店舗を持つ外資系の大手家具メーカーに転職してからは、ITヘルプデスク、カスタマーサクセス、品質・コンプライアンス管理、法人インサイドセールスと、バックからフロントまで経験する。部署として初めての展示会に約1500名の顧客を集める。全国規模の交流会の開催を成功させるなどし、新しい施策を社内に知見として貯めた。
IoTサービスを展開する企業では請求事務のマネージャーとして、部下を率いて仕組みを整えた。
2021年、TRUSTDOCKに入社。GlobalチームのGlobal Sales Assistantとして、海外のeKYC市場を開拓している。アメリカ人、ドイツ人、フランス人の同僚とともに、サンフランシスコやイスラエル、シンガポールなどの世界中の顧客にeKYCに関するや法律、運用、システムの仕組みを解説してサポートしている。
海外と日本をつなぐために、「何をするべき立場なのか」から毎日考えている
――今日はGlobalチームの渡部さんの仕事を分解できればと思います。いまはどんな仕事をされていますか?
渡部:正直、何をするかはっきり決まっていなくて、いわゆるなんでも屋さんです。TRUSTDOCKのGlobalチームと日本チームをつないで、海外のeKYC市場もつくっていく。そのためなら何でもしていて、日々必死ですが充実しています。
――自分で仕事の枠組み自体からつくっているんですね。
渡部:「何をするべき立場なのか」からつくっていく経験が面白いなと思って入社したので、想定通りで嬉しいです。
――具体的にはどんな仕事をしているのでしょうか?
渡部:書類の翻訳や、ミーティングに入っての通訳、ミーティングの調整、日本の法律がどうなっているのか聞かれて調べて英語で説明したり。もっと私が日本の仕組みや法律を英語で説明できれば、商談が進むんですよ。毎日が勉強です。
――外資系の大手家具屋にいた経験が活かされそうですね。
渡部:いま考えると、外資系企業に長くいた時より「英語力が試されているな」なんて思います。話は飛びますが、中学のときからhasとhadをよく間違えていたのですが、Jeffに英文を添削してもらったら、見事に全部hasとhadが間違っていました。今更ですが、過去分詞について勉強しています。メンバーから生きた英語を教えてもらえることは、私にとって最高の職場だと思える瞬間で嬉しいです。
――一緒に成長できるメンバーが集まっているんですね。
渡部:恵まれていますね。いろいろなバックグラウンドのメンバーが集まっています。日本に住むアメリカ人、シンガポールに住むドイツ人、タイに住むフランス人、広東語もできるシンガポール人、英語のできるタイ人、タイに住んでいたことがあり日本の離島に住んでいる日本人。
――まさにグローバル企業ですね。
渡部:言われてみればそうですね。確かに違う背景を持ったメンバーが集まっていますけど、日本でもいろいろなひとがいます。だから、TRUSTDOCKのGlobalチームもその延長かなくらいに思っています。それぞれの仕事の仕方を学べて、吸収し合えるのでいつも成長を感じられています。
――多様なメンバーが集まるGlobalチームの空気は、どういったものなのでしょうか?
渡部:ワイワイ賑やかですよ〜。毎日チェックインミーティングをして、何をやったかとか、何が困ったかとかを話しています。これは15分のミーティングなのですが、ちょこちょこジョークが入ったり、「髪型すてき!」とか「何食べてるのー?」なんて会話が飛び交っています。
――ついつい余談に花が咲きそうですね。
渡部:金曜のミーティングでは「自分が今週頑張ったことを自分で1つ褒め、さらにチームの誰かを褒める」を全員でやり、「今週もお疲れさまでした」と締めくくっています。お互いに対面であったことがない人ばかりなのに、離れている感じが全然しないです。
チームの中に世界がある。メンバーの文化が違うから、バランスがいい
――渡部さんから見てどんなメンバーがいるか、紹介いただいてもOKでしょうか?
渡部:もちろんです。まずGlobal Market Leadのジェフさん。真面目で、仕事を任せてくれつつ、こまめにフォローもしてくれます。私が今まであったことあるアメリカ人のなかで一番まじめかもしれません。でもさりげなくジョークをいれたり、話がややこしくなりそうになったら、ささっとはいって上手く取りまとめてくれるリーダーです。
――メンバーの力を引き出してくれそうです。
渡部:常に周りのひとのためを考えて行動するひとです。ジェフはオンラインミーティングのときは、少しでも静かな場所を見つけるためにパソコンを持ってよく歩き回っています。ミーティングの相手が、集中できるようにしているんですよね。歩く回っている姿が「ちょっとかわいいな」なんて思って見ています(笑)。
――反対に「細かいことは気にしない」なんていうメンバーもいるんでしょうか?
渡部:ラテンなノリのニコラスさんですね!「結果OKならいいよね」と大らかです。私がフランス語専攻でフランスに留学していた話をしたら、フランス語でSlackがくるようになりました。
――フランス語の授業がはじまってしまいそうです(笑)。
渡部:私はフランス語をだいぶ忘れてしまっているんですよ。聞き取りと読み取りならまだギリギリできるのですが、書くのは非常にあやしいので英語で返信したりしています(笑)。それでもちゃんと付き合ってくれています。フランス語また勉強したいですね〜。
――おしゃべりが好きそうなメンバーで、ワイワイしている絵が浮かぶようです。
渡部:一番おしゃべりが大好きなのはデボラかな。私が食べていたチョコレートを見て「そのチョコレート知ってる!でもそんな形だったっけ?」とか「私のアパートは面白い外観だから映画で使われたんだよ」とアパートの外観の写真送ってくれたりとか。
――一日中、雑談できちゃいそうです。
渡部:デボラの母親がペルーの出身だと教えてくれたときがあったんですよね。だから私も「マチュピチュに行ってみたい」と話をしたら、話が広がってペルーの大統領選挙の話になりました。
――渡部さんが仕事だけでなく食から政治まで、英語で話せることがわかりました。
渡部:そういえばそうですね。あまりに日常的なシーンなので、意識していないので気づかなかったです。あ、デボラもしっかり仕事してますよ!「ちゃんと自分でeKYCプロダクトのこと、顧客のことを理解したい」、「営業はこういう方針で進めたい」と芯を持っています。雑談ばかりではないです(笑)。
――個性が際立っているようですが、あまりにも違くて苦労はないのでしょうか?
渡部:異なるバックグラウンドを持った私たちの共通点は「TRUSTDOCKを選んだ」ということだけ。でも、だからいいんです。だからこそお互いに思いやって、お互いを助けながら一緒に仕事を楽しめるんだと思います。
――違いを認めているから、支え合えるんですね。
渡部:以前に『Culture Map』という洋書を読んだことがあり、フランス的な考え方とドイツ的な考え方が真逆な理由も大枠を理解しています。チームの中に、その真逆な考え方のフランス人、ドイツ人がいて、さらに(『Culture Map』によると)全く次元が違う考え方をする日本人やタイ人もいる。あまりに文化的に違うから、返ってバランスいいのかもしれません。
――全員で補い合ったり、かけ合わさったりしていいチームになりそうです。
渡部:ちなみに「私が『Culture Map』って本が面白いよ」と紹介したら、ちょうどジェフもこの本が気になっていたようです。「みんなで読もう!」となりました。やっぱり仲の良いチームだと思います。
仲間と一緒にカオスを乗り越える達成感がある。これからも追いかけ続けたい
――今後はTRUSTDOCKでどうなっていきたいかなど、キャリアプランはどうお考えでしょうか?
渡部:これまで通り、多様な仲間とグローバルなeKYC市場をつくるというカオスな仕事を楽しんでいきたいですね。個人的には海外のお客様に複雑な日本の法律を説明できるようになりたいです。
――お客様も多様なバックグラウンドを持っている方が多いのでしょうか?
渡部:本社が海外にある会社がほとんどで、サンフランシスコやイスラエル、シンガポールなど、世界中いろんなお客様と商談しています。とても早口のアメリカ英語や、中東訛りの英語、シングリッシュなどが飛び交い、「ヒアリング能力を試されているのかな」なんて思うこともあるくらいです。
――お客様の言語や文化の数だけ、またゼロから学ぶようになりそうですね。
渡部:これが私の好きな仕事である「なんだかわけがわからない。やりかたもわからない・でもやらないといけないことは決まっている」といったカオスな状態で「自分の経験と知識(ほとんど直感)でなんとか切り拓く」なのかもしれないですね。これがうまくいった時の達成感を、TRUSTDOCKでも追いかけているような気がします。
――その達成感は、これまではどういった時に感じたものなのでしょうか?
渡部:例えば、小売業で働いているときに、マネージャーに「展示会に出るからよろしく」とだけ言われて、気がついたら私が責任者になっていたことがあります。
――展示会に出展した経験はあったのでしょうか?
渡部:いえ、一度もありません。展示会というものがどんなものかもわからないので、とりあえず東京ドームで開かれていた展示会を覗きに行くことからはじまりました。その後も申し込みフォームをどうしたらいいか、何を展示していつ搬入搬出するのか、当日のシフトはどう組めばいいのか、、、わからないことばかりが出てくる中で必死にこなして、正直倒れそうでしたが、なんとか無事に終わりました。という達成感です。
法人営業の担当だったときも達成感を得られました。当時在籍していた会社の法人営業部門がメジャーではなく、本社がやるべき業務は何でも私のところが進めていました。マネージャーも豪快で、「交流会イベントやるからよろしく」と突然言ってきたり。
――突然の一言からはじまることが多いんですね。
渡部:いま思えば振り回されていたんですかね(笑)。そのときも「交流会って何?」とGoogle検索するところからはじまりました。開催する場所の担当者を決め、集客、食事の用意、当日の流れの作成とどんどん仕事が見えてきます。周りに協力をお願いしながら、必死にまとめて開催しました。
一回目の交流会は正直に申し上げて反省点ばかりです。開催と反省を繰り返す中でマニュアルをつくっていたら、あるとき気が付きました。何度目かの交流会で「私がいなくても交流会は大丈夫だな」とわかったんです。あのときの達成感がいまの仕事につながっているのだと思います。
――「自分がいなくても仕事が回る」は、仕事のひとつの到達点ですよね。
渡部:そう思います。「交流会よろしく!」と言ってきたマネージャーからは「責任者は彼女だから」と他にも仕事を突然ふられることがありました。本当に鍛えられましたね。ちゃんと相談にも乗ってくれるし、助けてくれたし、その上司には本当に感謝しています。
――そういったゼロから組み立てていく仕事で成長してきたから、いまのカオスな状況も楽しめるんですね。
渡部:そうですね。むしろいまの方がカオス具合は強まっているように思います(笑)。それでも、私は常にひとに助けられて、いまがあります。だから、この誰も正解も進むべき方向もわからない中でも道筋を立て、チームで達成していく。チームの達成を繰り返し体験できる仕事をこれからも続けていきたいと思います。
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